チラシを見る時の目線の移動は一般的なパターンが存在するようです。
縦書きの場合と横書きの場合それぞれ次のような傾向があるようです。
- 縦書きの場合は「N」を右上から一本書きするように、目線が動く
- 横書きの場合は「Z」を左上から一本書きするように、目線が動く
このことが分かっていると、何をどういった「順序」で配置するかという概念が生まれます。
たとえチラシ自体には誘導する矢印がなくともチラシにも文脈があるのです。
実用性のある地図を掲載する。
例えば、チラシの地図が、筆書きでカッコよく描かれていたとします。
確かに見た目はカッコ良いかもしれません。
しかし、チラシの読み手からしてみれば、どこにお店があるのか分かりにくく、あまり役に立たない地図です。
配置する箇所を選定する!
そこで何をどこに配置するかを考えなければなりません。
いたずらに伝えたい内容を書いていては効果を期待できません。
チラシの内容を見た、その順番によって個々の内容の記憶が違ってくるのです。
チラシの内容は短期記憶として読み手の頭の中に記憶されますが、その短期記憶にはある特徴があるのです。
それは「初頭効果」と「親近効果」と呼ばれるものです。
- 初頭効果とは、最初に記憶した内容は最初に記憶したものは脳内で反芻されやすく長期記憶に移ろい易い為に、記憶率が良くなることを指します。
- 親近効果とは、最後に見聞きした内容は一番新しい情報なのですぐに思い出せるという事を指します。
この二つの効果は至る所で起こっています。
「会議などでの途中の内容が全然思い出せない」などの経験があるかと思いますがそれもこの二つの効果が働いているために起こるのです。
読み手に理解してもらいやすくするために、イラスト、写真を活用してデザインする
この二つの事を参考にすると、「Z」または「N」の最初と最後に一番アピールしたい内容を掲載し、綺麗に流れを作ると効果の高いチラシになるでしょう。